鑑別とは、宝石の種類を科学的に検査すること。その検査の結果を記載した書類が鑑別書です。
鑑別書には宝石の種類の他に、石の色やサイズ、重量、屈折率、多色性、蛍光性、インクルージョンの様子などが簡単に書かれています。また、人為的な処理がされていないかが、検査で分かる範囲で記載されます。
たまに分析報告書なるものが、特別な検査を依頼したときに発行されます。これはルビーやサファイアの加熱・非加熱、エメラルドの人為的処理の有無、パライバトルマリンの特定などの検査を行ったもの。何の石かという種類の特定の際には判別できないことを、特別な機械を使って分析します。そのため通常の鑑別書よりもお値段はかなり高くなります。
鑑別書は基本的にA4サイズくらいの一枚の紙をラミネートしたもので、鑑別機関によっては少しサイズの小さいものやカード型のものなどもあります。別売のカバーをつけると、ちょっと立派に見えます。
また、ソーティングシートといって、名刺サイズの薄い紙に鑑別結果や鑑定結果が書かれた簡易的なものもあります。これは見た目はショボいですが、鑑別書や鑑定書と同等のもの。ちゃんと写真を添えたりラミネートしたりしたか、薄い紙に印刷したかという違いだけなので、安心して持っていてください。決して捨てたりしないでくださいね。
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