ルースというのは、以下の二つの条件を満たす宝石のことです。
- 指輪やネックレス、ピアスなどにセットされていない。
- 最も美しく輝くように人間の手で研磨されている。
日本語に訳すと「裸石」です。裸 → 服を着ていない → 指輪などから外された状態、ということなんでしょうね。
でも指輪などにセットされていないだけだと、ルースの説明としては不十分です。原石(研磨されていない石)とは区別しておく必要があります。
本来的な意味からすると、原石もルースに含めて良いのかもしれませんが、実際には完全に区別されています。「ルースを見せてください」といったら原石は出てきません。
ルースはたいていルースケースという、綿の入った専用のケースに入れて管理されます。一つのルースケースにはルースを一粒だけ入れるのが原則です。なぜなら、ルースをルースケースに入れるのは、整理をするためでもありますが、ルースが傷つかないように保護をする意味合いが大きいからです。一つのルースケースに複数のルースを入れると、何かの拍子にルースケースの中でルース同志が当たって傷ついちゃう可能性があるので、おすすめできません。
あと、値段の安いルースの場合、小さな袋に入れて販売されていることもありますが、あれもルースを傷つけちゃう可能性があるので、購入後はルースケースに入れ替えた方が良いです。裏側の尖った部分がポキッなんてことになったら最悪です。
ルースをルースケースから出したら、セーム皮(なければ乾いた布)でよく拭いてからケースに戻しましょう。
ちなみに、ルースは必ずしも天然石であるとは限りません。人工石や模造石のルースも天然石のルースと一緒に並べられて販売されてたりしますので、たぶん天然かどうかという条件はないと思います。
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